今林整形外科病院
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PRP治療

幹細胞による再生医療には認可が必要

当院は再生医療法(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)を遵守し、厚生労働省/PMDAが承認する治療用医療機器を用いたPRP療法が受けられる医療機関です。
幹細胞を用いた再生医療を提供するためには、厚生労働省に認定された『特定認定再生医療等委員会』で、安全性や有効性、クリニックおよび品質管理の体制などに関する厳しい審査を受ける必要があります。審査に合格した医療機関のみが、治療計画を厚生労働省に提出できます。そこで受諾され、再生医療等提供計画番号を付与された医療機関のみが、幹細胞による再生医療を提供できるのです。
今林整形外科病院は、この第二種・第三種再生医療等提供計画番号を正式に取得しています。

再生医療等提供機関の名称 住所 実施責任者
医療法人明正会
今林整形外科病院
鹿児島県指宿市十町352-2 今林 正典

再生医療とは

再生医療とは、ケガや病気などによって失ってしまった機能を、薬で治療するのではなく、誰もが生まれながらにして持つ「自然治癒力」を利用し、元どおりに戻すことを目指す医療のことです。

PRP療法

PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)療法は、血液中に含まれる血小板や白血球などの体細胞の働きを利用する再生医療です。損傷した組織の再生を促進し、ケガが治るスピードを速める治療法として注目されています。
また、採血と注射のみの治療なので、体への負担も少なくて済みます。

患者さまの血液を利用した再生医療

なかなか改善しないひざの痛みで日常活動が制限されると、筋力が衰え、病気の進行は早まってしまいます。症状が進行し、関節の機能が失われると、手術以外では症状を抑えることが難しくなってしまいます。

PRP(多血小板血漿)療法は患者さまの血液を利用した再生医療です。なかなか改善しない膝の痛みのある患者さまの関節の炎症を鎮め、痛みや腫れを抑え、関節破壊の進行をくい止めることが期待されています

患者さまの血液には成長因子等の良いタンパク質、炎症や軟骨破壊を促進する悪いタンパク質が一緒に含まれています。PRP療法では、成長因子を多く含む血小板と細胞の栄養素等を含む血漿を悪いタンパク質※1を含む赤血球から分離することで血液のもつ治癒作用を高めて治療に利用されます。

※1 マクロファージ遊走阻止因子(MIF)、IL-8等を指します。MIF、IL-8は血液中で赤血球に高濃度に含まれており、赤血球から遊離すると強い炎症反応を引き起こします。

目的

  • 筋肉、靭帯、腱などの組織修復を促進、関節の炎症や痛みを改善
  • 変形性関節症によるひざの炎症や痛み、アキレス腱の炎症、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、肉離れ(筋不全断裂)などの治療

ACP PRP療法とは?(炎症抑制と軟骨保護作用を高めたPRP)

ACP※1とはPRPの一種で、炎症抑制作用の邪魔になる赤血球と一部の白血球※2を約99%分離し、炎症抑制と軟骨保護作用を高めた黄色い液体です。赤血球と白血球がほとんど含まれないため、"Pure-PRP"とも言われます。

血液中の良いタンパク質をバランスよく濃縮し、注入することで、関節内の細胞が病的な炎症を引き起こす仕組み(NF-kBシグナル伝達経路)を抑制し、炎症を改善、痛みの緩和、軟骨破壊抑止を行うことが期待されています。

ACP PRP療法は欧州で既に治療法として承認されています。
また、欧米では既に複数の機関で客観性の高い臨床試験が行われ、その結果が国際的に権威のある学術雑誌に報告され、有効性の確認が進んでいます。

※1 ACPはAutologous Conditioned Plasmaの略称で、日本語で自家調整血漿といいます。

※2 好中球を指します。細菌感染に対する生体防御機能を持ちますが、炎症や軟骨破壊を引き起こし組織を障害します。通常はこうした作用は生体内では制御されていますが、慢性炎症性疾患では過剰な働きを示すことが知られています。

治療方法

PRP療法の流れ

患者さま自身の血液を加工し、抽出されたPRPを患部に注入します
(採血~抽出(加工)~患部への注入まで約1時間)

※主治医の判断による

STEP1

患者さまの腕から少量採血(15ml)します

STEP2

血液を遠心分離し、赤血球と白血球からPRPを分離、抽出します

STEP3

PRPを患部に注射します

遠心分離機

PRP治療法のメリットとデメリット

メリット

  • PRP治療はご自身の血液から抽出したPRPを患部に注入するだけなので、患部を切開する必要はなく、入院不要で来院当日に治療が可能です。高齢の方々にも実施可能です。
  • 注射後、1〜4週で組織修復が開始し、2週〜3ヵ月で効果が期待できます。

ACP PRPは病的な細胞活動を正常化し、関節環境を改善する

ACP PRPは細胞が病的な炎症を引き起こす仕組み(NF-kBシグナル伝達経路)を抑制することにより、炎症を改善、痛みを緩和し、軟骨の保護を行うものと考えられています。

良いタンパク質(成長因子等)により、細胞の活動が正常化されると、炎症は治まり、関節の痛みの原因となる物質も作られにくくなります。また、正常化した細胞は軟骨の保護に働きます。

良いタンパク質(成長因子等)により、NF-kBシグナル伝達経路が抑制され、炎症成分(IL-1,TNFα)、軟骨破壊成分(MMP)の過剰生産が治まります。

デメリット

  • PRP治療は現在のところ保険診療としては認められておらず、自由診療のため患者さまの治療費の負担が大きくなります。
    (費用についてはお問い合わせください)
  • 患者さまによって治療効果に個人差があります。
  • 治療から数日間は、治療した場所に腫れや痛みが出たり、熱く感じたりすることがあります。

変形性関節症では病的な炎症のサイクルが発生

変形性膝関節症では病的な炎症を引き起こす仕組みが活性化しており、炎症と軟骨破壊のサイクルが起きています。

炎症成分の刺激により、細胞が軟骨破壊や炎症を増強します。過剰な炎症が続くと細胞死も増加します。

炎症成分(IL-1,TNFαなど)によりNF-kBシグナル伝達経路が活性化すると軟骨破壊成分(MMP)や炎症成分が作られます。

治療費用

  • 本治療は、すべて自費診療であり、健康保険を使用することはできません。
  • 本治療にかかる費用は、以下のとおりです。
    初診料は、事前検査のための採血にかかる費用と血液検査の費用を含みます。PRPの費用は、治療に伴う診査、PRP調製のための採血にかかる費用、PRP調製費用、注入にかかる費用の総額です。左右両側に投与する場合は、2回分です。
初診料※ 2,000円(税込、初回のみ)
PRP・1回(1部位)※※ 50,000円(税込、1回目~3回目) 45,000円(税込、4回目以降)

※ 継続してPRPを投与する場合の再診料はかかりません。

※※ 継続してPRPを投与する場合は、その都度PRP・1回分の費用がかかります。

詳しくは今林整形外科病院までお問い合わせください

お問い合わせ電話番号

Tel.0993-22-2710

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当院のご案内

医療法人 明正会
今林整形外科病院

住所 〒891-0402 鹿児島県指宿市十町352-2
電話番号 call 0993-22-2710
診療日 月曜日 〜 土曜日
診療受付 午前 8:00 〜 12:30 / 午後 13:00 〜 17:30
診療時間 午前 9:00 〜 13:00 / 午後 14:00 〜 18:00
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